江戸の小食思想に学ぶ

いつもありがとうございます。

11月13日から始めたファスティングも

準備食2日、ファスティング3日が終わり

今日から2日間かけて回復食です。


ファスティング期間中やファスティング後の様子は

改めてブログアップしますね!


今日はファスティングに関する

本の紹介です。


江戸時代から小食を説いた

『水野南北』が書いた修身禄の解説本です。


現代人にとっても参考になる内容です。

本書は、江戸時代後期に活躍した観相家・水野南北

(文化文政期)の著作『修身録』における“少食思想”を

現代に引き直して読み解いたものである。

著者若井朝彦は、南北が「過食・豪食を避け、

自分の身の程に合った“食”を守る」ことを、

健康や寿命のみならず、立身出世や運命好転につながる道と

捉えていた点を丁寧に掘り起こしている。 

まず「序章」では、水野南北の生涯と

その思想的背景が紹介される。

南北は観相(人相・骨格等から運命を判断する術)を極めたが、

やがて「人の相よりも、毎日の暮らし

(特に“食”のあり方)によって運が変わる」という

視点に至ったとされる。

  彼自身が“米飯を極力避け、麦を主食とし、

酒も一日一合に定めた”といった

“少食実践”をしていたという記録を、

本書は紹介しており、思想と実践が連動した点が強調されている。 

続く第一章「南北先生『少食を究める』」では、

『修身録』における少食観が具体的かつ系統的に整理される。

例えば「人は天から一生の食を与えられている。

これを余計に食べるということは、天に借りを生ずる」

という南北の冷静な言葉が紹介される。

  南北は、単なる健康法やダイエット論として

「少食」を語ったのではなく、「食を尽くす=人生を尽くす」

「食を慎む=運命を慎む」という

倫理的・運命論的な視座をもっていた。

例えば、たとえ人相(天運)に恵まれなくとも

「自分の持ち分の食よりも少食で済ませる者は相応の福分を得る」

と説いた点が興味深い。 

また、「食の乱れが万事を乱す」「食定まれば心定まるべし」として、

食事の量・内容・節度が、精神・作業・家業にまで

影響を及ぼすという観点も展開される。 

第二章「開運の問答『万物の徳を知る』」では、

少食思想を「立身出世」「倹約」「富の在り方」

「薬・獣肉・美食批判」など、多角的に問答形式で深めていく。

例えば「富は貧より出づる。貧なくして富なかるべし」

という南北の言葉を通じて、むやみに食や物を贅沢することが、

結局は運・福・子孫繁栄の観点からも

マイナスになるという警鐘が示される。 

また、肉食・白米・過食美食への批判も重要なテーマだ。

南北は「白米恐るべし」「野菜を大食すれば凶なかるべし」

として、江戸期における食材・食文化の変化に伴う危惧も指摘していた。  

本章を通じて、「節食=開運」「身の程を知る食=身の程を知る生き方」

という思想が浮かび上がる。

最後に、著者はこの江戸の少食思想が現代にも示唆を与えると論じる。

飽食・過消費・肥満・食品過剰といった現代的課題がある中で、

「自分の持ち分を知り、腹八分を守る」という南北の言葉は、

単なる健康法を越え、倫理観・生き方・社会資源の観点からも

意味を持つというのである。 

まとめると、本書は次のような構成と主張です。

  1. 江戸・文化文政期の観相家・水野南北を、少食思想の担い手として再評価。

  2. 『修身録』における「少食」「食を慎む」「身の程を知る」という思想を、観相・立身・運命論と結びつけて読み解き。

  3. 食事量や内容だけでなく、節度ある食=節度ある生き方=運を開く行為という視点を提示。

  4. 現代の飽食・過消費社会に対して、江戸期の少食思想が時代を越えて有効な教訓でありうると論じる。

本書を読むことで、単なるダイエットや健康術としてではなく、

「食を通じて人生をどう設計するか」「消費・節度・運命をどう捉えるか」

という視座を得ることができるのではないでしょうか?

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